かしま環境ネットワークは、市民・市民団体・事業所・行政と連携しながら、家庭や地域の環境から地球環境までを考え、未来に豊かな自然環境を引き継ぐために、環境活動を広げる活動をしています。
東は太平洋、西は北浦に挟まれた鹿嶋市は、多様な自然と温暖な気候に恵まれた地域として悠久の歴史を持つ鹿島神宮を中心にゆるやかに発展してきました。
しかし、昭和40年代に急激な発展を遂げるとともに、高度成長期における大量生産・大量消費に代表される生活様式の変化は、鹿嶋市においても自然環境に大きく負荷をかけることになり、様々な環境問題が表面化しました。
このような中、環境問題への関心の高まりとともに、市民や事業者により環境保全に関する様々な取り組みが行われるようになりました。行政においては、平成10年3月に「鹿嶋市緑の基本計画」、平成13年3月に「鹿嶋市環境基本計画」が策定され、鹿嶋市の環境問題に対する施策の方向性が示されるなど、市民・事業者・行政がそれぞれ真剣に且つ熱心に取り組んでいます。しかし、鹿嶋市全体をみると残念なことに様々環境問題が依然として存在するのが現状であります。
その背景には、多少程度の変化なら許容し得る豊かな自然環境があったことや、地域特有の高い人口の流動性などにより、市民の環境保全に対する関心が必ずしも高くないことが伺えます。また、市民ボランティアによる環境保全活動を行う小さな支流が数多くあるにもかかわらず、それぞれの活動が有機的に結合されていないため、大きな流れを作るまでに至っていないこと、行政の施策が市民に十分に浸透していないことなどが主な原因として考えられます。
そこで、私たちは「かしま環境ネットワーク」設立し、市民・事業者・行政の連携を図り、多くの人々に環境保全の必要性を理解し、市民一人ひとりが環境に対する意識を高め、行動し、よりよい環境を次世代へ引き継いでいこうと決意いたしました。
かしま環境ネットワークでは、暮らしに緑が息づくまち鹿嶋をめざして今後環境保全活動を実践されている方々の連携の場の提供、鹿嶋市環境政策の検討・提言各種環境保全プロジェクトの企画・実践及び環境に関する情報の収集・発信・学習などに取り組んでいきます。